「体重はそんなに変わっていないのに、お腹まわりだけ出てきた気がする」
カウンセリングでいちばんよく伺うお悩みのひとつです。少し前まで入っていたスカートのホックが留まりにくい、座ったときにベルトの上に乗る、鏡を横から見たときの輪郭が気になる。数字には出ていないのに、見た目だけが変わっていく感じがする、と。
そして多くの方が、腹筋運動を試して、続かなくてやめています。
この記事は、「これをやれば解消します」という話ではありません。ぽっこりお腹は原因がひとつではないので、まず自分がどのタイプに近いのかを整理しないと、やることを選べないからです。順番として、そこから始めます。
ぽっこりお腹は「太ったから」だけとは限りません
体重が増えていないのにお腹が出てくる、という状態がよく起こります。これは、お腹の見た目が脂肪の量だけで決まっていないためです。
お腹の形には、脂肪のほかに、骨盤や背骨の傾き、内臓の位置を支える筋肉の働き、その日のお通じやむくみの状態が関わっています。どれが主に効いているかは人によって違い、たいていはいくつかが重なっています。
だから「お腹が出てきた=食べ過ぎた」と考えて食事だけを減らすと、体重は落ちてもお腹の形はあまり変わらない、ということが起こります。逆に、姿勢だけを気にしても、脂肪が主な要因であれば見た目は動きません。
まず、どれが自分に当てはまりそうかを見てみてください。
あなたはどのタイプ? 主な4つの原因
1. 脂肪によるもの
お腹まわりにつく脂肪には、皮下にたまるものと、内臓のまわりにたまるものがあります。加齢や生活の変化で少しずつ増えていくことが多く、体重の変化としては小さくても、お腹まわりの見た目には出やすい部分です。
このタイプは、お腹だけの対策では動きません。食事と全身の活動量という、身体全体の話になります。
2. 姿勢によるもの
反り腰、骨盤の傾き、猫背。デスクワークや立ち仕事で長時間同じ姿勢が続くと、背骨と骨盤の位置が変わり、お腹が前に押し出されたように見えることがあります。
このタイプの方は、力を抜いて立ったときと、姿勢を意識して立ったときで、お腹の見え方がはっきり変わります。カウンセリングで鏡の前に立っていただくと、ご本人がいちばん驚かれる場面です。
3. お通じやむくみによるもの
その日によってお腹の張り具合が違う、夕方になると強くなる、という場合はこちらが関わっていることがあります。日内で変動するのが特徴です。
ただし、張りが強い・痛みがある・急に変化したという場合は、生活習慣の話として片づけず、医療機関で診てもらってください。ここはサロンで扱う範囲ではありません。
4. 身体を支える筋肉の衰えによるもの
身体の奥にある、姿勢や内臓の位置を支える筋肉があります。腹横筋や腸腰筋と呼ばれる、いわゆるインナーマッスルです。
ここが弱ると、体幹を支える力が落ちて姿勢が崩れやすくなり、結果としてお腹まわりの輪郭が変わって見えることがあります。座っている時間が長い方、運動の習慣から離れて久しい方に多いです。長く座る生活と体幹の関係は、座りっぱなしで体幹が弱っているかも?でも扱っています。
力を抜くとお腹が出るが、姿勢を正すと見え方が変わる
朝と夕方でお腹の張り具合が違う
体重も一緒に増えてきた
長く座る生活で、姿勢を保つのがつらい
タイプが違えば、やることも変わる
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
脂肪が主な要因であれば、食事と全身の活動量を見直す話になります。お腹だけを動かしても、そこは変わりません。
姿勢が主な要因であれば、座り方・立ち方・長時間同じ姿勢を続けない工夫と、姿勢を保つ筋肉の話になります。
お通じやむくみが主な要因であれば、まず体調の話です。気になる変化があれば医療機関へ。生活面では、水分・食物繊維・身体を動かす習慣といった一般的なところから見直すことになります。
支える筋肉の衰えが主な要因であれば、鍛える対象は身体の表面ではなく奥の筋肉です。ここが、いわゆる腹筋運動では届きにくいところでもあります。
実際に、2つ3つ重なっている方がほとんどです。だからこそ「何をすればいいか分からない」状態になりやすいのだと思います。
サルブが体重より先に見ているのは、姿勢です
カウンセリングでお客様に必ずお伝えしているのが、「体重ではなく姿勢を見てください」ということです。
同じ体重でも、骨盤や背骨の位置が変わるだけで、お腹まわりの見え方は変わります。逆に、体重を落としても姿勢がそのままなら、鏡で見た印象はあまり動きません。数字だけを追いかけていると、そこで行き止まりになってしまいます。
パーソナルトレーニングもピラティスも、姿勢を大切にしています。身体を支える力を育てるという意味では、同じ方向を向いた方法です。
ただ、どの方法でも共通して伺うのが「続けるのが大変」というお話です。正しい姿勢を保ちながら動くというのは、それ自体が身体に負荷のかかることですし、仕事や家のことで疲れている日はなおさらです。
だからサルブでは、寝たまま姿勢に向き合える時間があってもいい、と考えています。
姿勢を意識する時間を、つらくない形で持てるかどうか。そこが、続くかどうかの分かれ目になります。
「部分痩せ」はできるのか
よくいただくご質問なので、はっきり書いておきます。
お腹だけを選んで脂肪を減らす、いわゆる部分痩せはできません。脂肪は身体全体から少しずつ減っていくもので、鍛えた部位から優先的に落ちるわけではないためです。腹筋運動を何百回やってもお腹の脂肪だけが減る、ということは起こりません。
では筋肉を鍛える意味がないのかというと、そうではありません。減らすことと、支えて引き締めることは別の話だからです。
・脂肪を減らす=食事と全身の活動量の話 ・支えて引き締める=筋肉の話
この2つを混ぜてしまうと、「腹筋をしているのにお腹が減らない」という行き止まりに入ります。分けて考えると、自分がいまどちらに取り組んでいるのかがはっきりします。
そして「お腹だけ何センチ減ります」といった約束は、どんな方法であってもできません。当サロンでもそのご案内はしていません。
自力では鍛えにくい、奥の筋肉という課題
身体の奥にある筋肉は、意識して動かすのが難しい部分です。
腹筋運動をしても、動かしているのは主に表面の筋肉で、姿勢を支える奥の筋肉にはうまく入らないことがあります。正しく効かせるには姿勢とやり方の精度が要りますし、そもそも運動の習慣がない状態から続けるのは簡単ではありません。「やり方が合っているか分からないまま、なんとなくやめてしまった」というお話は、カウンセリングでもよくあります。
サルブでご案内している SIXPAD メディカルプロは、この「自力では動かしにくい奥の筋肉」に外から働きかけて、体幹を支える筋肉を鍛えるための機器です。横になっている間に、姿勢を支える側の筋肉へ働きかけます。自分で正しい姿勢を作り続ける必要がないので、運動が苦手な方や、まず何から始めればいいか分からない方の入口として選ばれています。
ただし、ここも正直にお伝えします。
これは痩せるための機械ではありません。EMSでできるのは筋肉を動かすことで、脂肪を減らすことではありません。「これさえ受ければお腹が引っ込む」というご案内はしていませんし、脂肪の要素が大きい方には、食事と活動量の話が必ず一緒に必要になります。
支える筋肉を育てるための手段のひとつ、という位置づけで考えていただくのが、いちばん正確です。EMSに何ができて何ができないのかは、EMSって本当に効くの?でも正直にお話ししています。
メニューの詳細はSIXPAD メディカルプロのページにまとめています。
受けられない方
EMSは、どなたでも受けられるものではありません。次に当てはまる方は、サルブでは施術をお受けしていません。
心臓に疾患のある方、ペースメーカーなど体内に電子機器を装着している方
妊娠中の方、出産直後の方
悪性腫瘍の治療中の方、感染症で発熱がある方
施術部位に傷・皮膚疾患・強い痛みがある方
このほか、持病がある方やお薬を飲んでいる方は、事前に主治医へご確認のうえ、カウンセリングでお知らせください。
サロンでできるのは医療判断の代わりではなく、安全に受けられる範囲を確認しながらご案内することです。
まずは、どのタイプかを一緒に整理するところから
ここまで読んで、「たぶん自分は姿勢と筋肉かな」「いや、体重も増えているから脂肪もありそう」と、なんとなく当たりがついた方もいらっしゃると思います。
そこまで分かれば十分です。ご来店のときに、その見立てをそのまま聞かせていただければ、何から始めるのが現実的かを一緒に考えていきます。
サルブの無料カウンセリングでは、その場で契約を決めていただく必要はありません。
「自分はどのタイプに近いのか」 「EMSは自分に合いそうか、そうでもないか」 「まず何から手をつけるのがよさそうか」
こうした確認だけでも構いません。お腹まわりのことは人に相談しづらい話でもあるので、聞きたいことをそのまま持ってきていただければと思います。
よくある質問
腹筋運動を続ければ、ぽっこりお腹は解消しますか?
EMSを受ければお腹の脂肪は減りますか?
運動がとても苦手なのですが大丈夫でしょうか?
どのくらいで見た目が変わりますか?
参考にした公式情報
- 厚生労働省 e-ヘルスネット(身体活動・運動、内臓脂肪に関する解説)
- SIXPAD 公式サイト(メディカルプロ製品ページ・使用上の注意)
- 消費者庁 EMS機器の表示に関する措置命令・課徴金納付命令の公表事例

